歯を失ってしまった方のために
入れ歯とは、抜いてしまい損失した歯を補うための人工臓器のことです。義歯の歴史は紀元前にまで遡ると言われています。日本では平安時代の頃から使われ始めました。
入れ歯とは、抜いてしまい損失した歯を補うための人工臓器のことです。義歯の歴史は紀元前にまで遡ると言われています。日本では平安時代の頃から使われ始めました。
入れ歯(義歯)には大きく分けて2種類があり、健康保険が適用される保険義歯と、適用外の義歯とがあります。これらは診療内容や義歯に使われる材料によって区別されます。
入れ歯を使うことでどのようなメリットがあるかというと、まずは治療期間であっても食べ物を噛めるようにすること、すなわち咀嚼機能回復が望めることです。
メリット
・保険適用内の入れ歯なら安価で治療できる
・比較的短期間の治療を行うだけで咀嚼機能を回復させやすい
・ブリッジのように隣の歯を削る必要がない
・修正や調整が簡単
・ブリッジでは対応できないような大きめの欠損もカバーすることができ、歯がなくても適応が可能
デメリット
・口腔内は絶えず変化しているため、それに合わせて調整をしたり、年単位で作り替える必要がある
・審美性に欠け、留め金などが気になる場合がある
・噛む刺激が歯ぐきに伝わりづらいため、顎の骨が痩せてくることがある
・天然歯に比べて噛む力がどうしても弱くなってしまうので、固い食べ物は食べづらくなってしまう
・保険適用内の入れ歯では、食べ物を噛む際の触覚や味覚が損なわれてしまうので、違和感が残る
・口の形にぴったり合った入れ歯でも、咀嚼能率(噛む力)は天然歯の20~30%にしかならない
・顎の下に食べ物のカスがたまりやすく、食後は必ず入れ歯を外して手入れをしないと、今は何ともない歯までむし歯にしてしまう可能性がある
入れ歯には、歯がまったくない場合に使う総入れ歯、歯が1本でも残っている場合に使う部分入れ歯の二つのタイプがあります。また、健康保険の適用内で作れる入れ歯と、適用されないため追加で自己負担が必要になる入れ歯があります。
入れ歯そのものの種類としては、金属を使用したものと使用しないものがあります。金属が入っているものは強度がありますが、食べ物のカスが溜まりやすく、見た目に目立つようになってしまいます。逆に金属の入っていない入れ歯は口の中でのフィット感に優れ、また見た目もまるで入れ歯をつけていないように見えるのがポイントです。また、装着時も締め付けられる感覚や痛みを感じにくくなっています。
軽くて装着時も快適
金属のバネを使わないので入れ歯が目立たない
締め付け感が少なく痛みも出にくい
保険適用内の入れ歯に比べて、ノンクラスプデンチャーの入れ歯に使用される素材は、軽くて、強度も高くしなやかで、透明度があって見た目にも良い、という特徴があります。
ノンクラスプデンチャーは金属バネを使用する従来の入れ歯とは違い、面で支える仕組みのため、残っている歯にも負担を掛けませんし、歯の締め付け感や痛みが出にくくなっています。バネ部分は、ペットボトルにも使用されている樹脂でできているので劣化が少なく、入れ歯の寿命が長くなります。
また当院で扱っているノンクラスプデンチャー「エステショットブライト」は、修理・追歯(入れ歯に新たに歯を足す)などが容易に行えます。
入れ歯のうち粘膜の上にのせる床(しょう)の素材が、金属フレームベースになっている総入れ歯のことを金属床義歯と言います。
保険適用内の場合は、入れ歯の素材は全てプラスチック(レジン)となるため、入れ歯の強度を保つためにどうしても床が厚くなってしまい、そのために装着したときに違和感が出る場合があります。
しかし金属床の入れ歯なら、そもそもフレームが金属なので強度があるため、保険適用内の入れ歯よりも薄く仕上げることができ、違和感が少なくなります。また、口に入れた食べ物・飲み物の温かさ・冷たさが伝わりやすくなるので、食事が楽しくなります。
入れ歯治療の期間は、おおよその目安としては1~2か月になることが多いようです(個人差があります)。しっかりと検査を行ったり、噛み合わせをチェックするのがとても重要になってきます。また入れ歯以外に残りの歯にも気を配らなければなりません。中でも部分入れ歯の場合は、残りの歯にバネをかけるので、その残りの歯が健康かどうかはきちんと調べておく必要があります。
入れ歯を作って装着したからといって安心するのではなく、それからもしっかりと定期健診に通って、噛み合わせの調整や汚れのクリーニングを行うことが大事です。定期健診を受けることで、ご自分ではできない入れ歯のチェックをしてもらうことが可能です。
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上記のような流れで治療が進んでいきます。
入れ歯は自分にあったものを慎重に選ぶため念入りなカウンセリングと治療が必要となります。
入れ歯が完成するには個人差がありますが、おおよそ1ヶ月~2ヶ月かかります。
症例により適応できない場合があります。
素材 | 強硬度のプラスチックPET(ポリエチレンテレフタレート共重合体)でレストは金属で製作 |
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費用(1床あたり) | 片側:121,000円(税込) 両側:165,000円(税込) 金属床と組み合わせることも可能です |
丈夫さ | ★★★★★ |
快適性 | ★★★★ 歯の上にばねが乗らず、歯肉に沿う形なので異物感が少ない |
審美性 | ばねが歯茎に沿ったピンク色なので入れ歯が目立ちにくい |
味の感じ方 | ★★★★★ |
選ぶポイント | 金属のばねが目立たない |
長所 |
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短所 |
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素材 | 保険で認められた加熱重合レジンで製作 |
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費用(1床あたり) | 保険対応 |
丈夫さ | ★★ |
快適性 | ★★ |
味の感じ方 | ★ |
選ぶポイント | 見た目にこだわらない |
長所 |
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短所 |
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素材 | 保険で認められた加熱重合レジンで製作 |
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費用(1床あたり) | 保険対応 |
丈夫さ | ★★ |
快適性 | ★★ |
味の感じ方 | ★ |
選ぶポイント | 見た目にこだわらない |
長所 |
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短所 |
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素材 | 金属の薄いチタンで床を製作。上顎の総義歯に向いている |
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費用(1床あたり) | 308,000円(税込) |
丈夫さ | ★★★★★ プラスチックに比べ強度があるため割れにくく、薄い |
快適性 | ★★★★★ プラスチックに比べ厚さが1/4以上!薄いため異物感が少なく、しゃべりやすい |
味の感じ方 | ★★★★ 金属が熱を通すので食べ物や飲み物の温度が分かる |
選ぶポイント | 丈夫で軽い |
長所 |
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短所 |
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素材 | 金属の薄いチタンで床を製作 |
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費用(1床あたり) | 264,000円(税込) +33,000円でノンクラスプに変更可能 |
丈夫さ | ★★★★★ プラスチックに比べ強度があるため割れにくく、薄い |
快適性 | ★★★★★ プラスチックに比べ厚さが1/4以上!薄いため異物感が少なく、しゃべりやすい |
味の感じ方 | ★★★★ 金属が熱を通すので食べ物や飲み物の温度が分かる |
選ぶポイント | 丈夫で軽い |
長所 |
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短所 |
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素材 | 金属の薄いコバルトクロムで床を製作。下顎の総義歯に向く |
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費用(1床あたり) | 231,000円(税込) |
丈夫さ | ★★★★★ プラスチックに比べ強度があるため割れにくく、薄い |
快適性 | ★★★★ プラスチックに比べ厚さが1/4以上!薄いため異物感が少なく、しゃべりやすい |
味の感じ方 | ★★★★ 金属が熱を通すので食べ物や飲み物の温度が分かる |
選ぶポイント | 丈夫 |
長所 |
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短所 |
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素材 | 金属の薄いコバルトクロムで床を製作 |
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費用(1床あたり) | 198,000円(税込) +33,000円でノンクラスプに変更可能 |
丈夫さ | ★★★★★ プラスチックに比べ強度があるため割れにくく、薄い |
快適性 | ★★★★ プラスチックに比べ厚さが1/4以上!薄いため異物感が少なく、しゃべりやすい |
味の感じ方 | ★★★★ 金属が熱を通すので食べ物や飲み物の温度が分かる |
選ぶポイント | 丈夫 |
長所 |
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短所 |
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