口腔機能低下症をご存知ですか|稲沢市の歯科「医療法人明枝会 スマイルデンタルクリニック」

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口腔機能低下症をご存知ですか❓❓

スマイルデンタルクリニックの岩田です🎎

風にも日差しにも春らしさの感じられるころとなりました🌸

お出かけには最適な季節となりましたが、コロナの感染が収束するまでは、もう少しの辛抱ですね❕

 

私は普段、訪問歯科診療を行っています。

患者様は、持病をお持ちの高齢者です。

コロナは高齢者にとって命に関わる感染症です。

当院スタッフは、日常生活を制限するガイドラインを作成し、それを厳守し、できる限りの感染対策とりながら仕事に従事しています。

 

コロナ禍は自粛生活を強いられます。高齢者の場合、自粛生活により虚弱(フレイル)が進んでしまうことが懸念されています。

歩くスピードが遅くなったり、握力が低下したりと、運動機能の低下がみられますが、実は口腔内にも症状が現れます。

滑舌が悪くなったり、食べこぼしが多くなったり、むせたり、かめない食品が増えてくるなどの症状(オーラルフレイル)です。

そういえば、うちのおばあちゃん、最近よくせき込むようになった気がする・・・なんて思い当たる方がおられるのではないでしょうか❓

このオーラルフレイルが進行して“病気”と診断されるのが『口腔機能低下症』です。

『口腔機能低下症』は、2018年4月に、高齢者の口腔機能管理を目的に認められたばかりの疾患です(図1)。

当院の訪問歯科診療では、測定機器を用いて口腔機能検査を実施することにより、さまざまな機能を数値化し、その後の機能訓練に役立てています(図2)

先日、口腔機能低下症の患者様で嬉しいことがありました🌸🌸

お孫さんの写真の入ったキーホルダーを車椅子につけておられる80歳の男性Aさんは、長期に渡り、歯が無く、入れ歯を使用したことも無く、歯ぐきで「お粥」と「刻み食」を食べておられました。

『普通の硬さのご飯が食べたい!』という強い願望があり、まずは上下の総入れ歯を作りました。

入れ歯が口の中に入ったからといってすぐに普通の硬さのご飯が食べられるようにはなりません💦

軟かい物を食べるお口になってしまっているからです。実際、グミかみ砕く検査を行いましたが、グミを全く噛み切ることができませんでした💦💦

入れ歯を使いこなすためには、口唇、頬、舌の力や動き、それらの協調運動がないと硬い物は噛めないのです。

Aさんの望みをかなえようと、我々歯科関係者だけでなく、ご家族、看護師、医師、介護スタッフ、ケアマネージャーなど多職種が関わりました

(訓練方法の一部は、当院HPに歯科衛生士が作成した訓練カードがダウンロードできるようになっています。ご自由にご利用ください)。

途中、挫折しそうな時もありましたが、約1年かけて、副食は「刻み食」から「一口大」、主食は「お粥」から「軟飯」、そして「普通の硬さのご飯」になりました🌸✨

もちろん、グミをかみ砕く検査ではしっかりとグミをかみ砕くことができ、咀嚼能力は入れ歯を使用している成人の平均値よりも高くなりました✨✨

Aさんは、食事が美味しくなったと話してくださいます。以前よりも、滑舌も良く、表情も豊かになりました😊

 

待ちに待ったコロナのワクチン接種が始まります。

集団免疫が獲得できれば、普通の生活に戻れます。

最近、アフターコロナの過ごし方を考えるのが楽しみになってきました😊

コロナ収束を迎えた暁には、Aさんはきっと、今は会うことのできないお孫さんと一緒に出かけ、同じ物を食べながら笑って過ごせることができるでしょう🌸

我々はいつまでもお口から、家族と同じ食事ができることサポートします💪

ご質問のある方はお気軽にスタッフにお尋ねください。

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